電気の豆知識

コンセントの「たこ足配線」は火事の元と聞きましたが、本当ですか?

はい、その通りです。コンセントの「たこ足配線」はできるだけ避けるようにしましょう。
電線に電流I(A:アンペア)が流れると、電線の抵抗R(Ω:オーム)によって、t秒間にI2Rt(J:ジュール)の熱量が発生し、この発熱作用によって 電線自身の温度が高くなります。電線やコードなどは電流が小さいと発熱量も小さく、熱は外部へ放出されるので熱くなりません。ところが電流が大きくなると発熱量も大きくなるため、熱は外部に放出されにくくなり、電線やコードはとても熱くなります。
このため、電線やコードを覆っているゴムやビニールなどの絶縁物が劣化したり、溶けたり燃えたりして、漏電、感電、火災などの事故をひき起こすおそれがあるのです。